1973-04-04 第71回国会 衆議院 外務委員会 第9号
○大平国務大臣 資源のない日本といたしまして、資源政策だけの観点から申しますと、いつも私、申し上げておりますように、できるだけ地球大に広いすそ野において安定した供給源を確保するという必要があると思うのでございまして、その点につきまして今日まで消極的手段で必要な分量が確保されたということのために、意外に政府も国民ものんきであったと思うのです。
○大平国務大臣 資源のない日本といたしまして、資源政策だけの観点から申しますと、いつも私、申し上げておりますように、できるだけ地球大に広いすそ野において安定した供給源を確保するという必要があると思うのでございまして、その点につきまして今日まで消極的手段で必要な分量が確保されたということのために、意外に政府も国民ものんきであったと思うのです。
そういう点からいって、今度の振興法その他によっても、先ほど来いわれておる災害で資金を借りかえするとか何とかいう消極的手段にしかなっておらない。従って、今後の資金の拡大なり何なり、営農資金の拡大なりというものは、相当思い切った財政投融資をしなければならないと思うのです。
破壊活動に対して民主主義を護るというこの法案が、実はいわゆる破壊活動に対する恐怖心の表現でしかないために、それはすべて恐怖心から生まれたあらゆる政策がそうであるように、ひたすら禁止抑圧という消極的手段のみに頼つて、その結果いわゆる破壊活動を防止することはできず、却つてそれらの禁止抑圧によつて、およそ民主主義の積極的手段たる言論、集会、結社の自由そのものを萎縮させるよりほかのものではありません。
また政府は失業者の数を約八百万と推定しているが、この失業救済は、消極的手段ではとうてい解決されるものではなく、國家的に大規模な公共事業を政府が中心となり、強力に遂行することによつて初めて解決の曙光が見出されるのであつて、戰勝國たる英帝國の復興大臣が、完全雇用の問題をみずからの責任において解決せんとしておることを思うべきである、この見地よりしても、建設省の設置は焦眉の急務であると思うがどうか。